ジョー・チエン / ゾンビ・ファイト・クラブ

 

 いやあ。てんでダメな映画というわけじゃないんですよ。わりとアクションとか戦闘シーンは頑張っているんですよね。女優もみんな美女揃いだし。

 狭いマンション内(?)でゾンビをボッコボッコ素手で殴り倒していく(ゾンビこれだけ殴り殺すのは珍しいのでは?)冒頭部分はなかなか楽しく観てられたんですけど、群像劇をやりたかったのかどんどん登場人物が増えてくると一気に視点がコロコロ変わり出して焦点が曖昧になりすぎちゃって、結局なにを観させられているんだろうという気分になってしまう。

 前半60分くらいは雑居ビルから脱出するというストーリーで進んで行くんですが、残り30分でいきなり登場人物のひとりがボスとなった地下帝国での話に突然ブッツリ切り替わるんで、もうなにがなにやらという感じ。その状況説明も映像が進んで行くのではなく、画面に数行の文章が表示されて語られるだけ。つまり文字での説明。何故?

 正直、後半部分はろくに観てられなかったのでほとんど覚えてません。あまりにもどうでもいい映画でした。

 ところでゾンビ・ファイト・クラブって勝手につけたトンデモ邦題かと思ったら原題がZombie Fight Clubなのね。ファイト・クラブ要素なんて四捨五入したらゼロみたいなもんなのに。

(2016年 アメイジングD.C ★☆☆☆☆)