2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

春日太一 / 時代劇はなぜ滅びるのか

図書館で借りて読んだ。申し訳ないがこれはちょっと買わなくてよかった。 時代劇の変遷をデータで分析・考察していく一章、二章は納得しながら面白く読んでいた。視聴者層を高齢者向けに絞り、若年層を切り捨てた結果が現在の時代劇の没落につながっていると…

ふろむだ / 人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

この著者のことはいっさい知らないのだが、たまたまネットで見かけて面白そうだなと思い買って読んだ。Amazonの入荷予定がけっこう先で、まあ書店に行けばあるだろ、くらいの気軽な気持ちで探しに行ったら驚くほど品薄で、数件ハシゴしてようやく見つけた。 …

NABO(長野県上田市)に行ってきた。

長野県上田市にあるNABOというブックカフェに行ってきた。 僕は一本釣りで読む本を決めることが多く、外で読書をするときはすぐ近場のタリーズコーヒーやスターバックスのような大手コーヒーチェーンで済ませてしまうのでブックカフェというものにはほとんど…

村上春樹 / Carver's Dozen レイモンド・カーヴァー傑作選

むかしから村上春樹が好きでよく読んでいる。多くの読書好きがそうであるように、彼の小説やエッセイなんかをあますところなく読んだ後は、彼が影響を受けたと思しき英米圏の作家を読むようになるのだが、どういうわけだか彼の好きな作家というのは、僕には…

パク・ミンギュ / 亡き王女のためのパヴァーヌ

読んでいる途中で「もしかしてこれ『君が望む永遠』か?」と思い、実際に読み進めてみると半分は当たりだったわけだが、それよりも近いのは『リトルバスターズ!』の方であった。 この喩えが理解できる人はもはや老境に差しかかっているだろう。お陰でとても…

ゆくえしれずつれづれ(Not Secured, Loose Ends) / exFallen

YouTubeがやたらとぜんぶ君のせいだ。をレコメンドしてくるので聴いていたら結構ハマってしまい、現時点での最新アルバム『NEORDER NATION』をよく流しているのだが、その他方でコドモメンタルというレーベル経由で知ったのが彼女たち。 このPVは最新アルバ…

アンヌ・フォンテーヌ / 美しい絵の崩壊

ガス・ヴァン・サントの『追憶の森』はマシュー・マコノヒー演じるアーサーという男が、自殺するために青木ヶ原樹海を訪れるところから始まる物語だが、アーサーの嫁はナオミ・ワッツだと知った瞬間に「おいおいナオミ・ワッツと結婚しておいて自殺だと?」…

ファン・ジョンウン / 野蛮なアリスさん

まだ落ちてて、今も落ちてるんだ。すごく暗くて長い穴の中を落ちながら、アリス少年が思うんだ、ぼくずいぶん前に兎一匹追っかけて穴に落ちたんだけど……どんなに落ちても底に着かないな……ぼく、ただ落ちている……落ちて、落ちて、落ちて……ずっと、ずっと……も…