ジョン・クラシンスキー / クワイエット・プレイス

 年始であまりに暇だったのでレンタルしてきて観た。

 以前Netflixで『バード・ボックス』を観ていたこともあって姿を現さない"何か"に襲われるのだと勝手に思い込んでいたのだが、始まってすぐにエイリアンのような生物が出てきて「えっ」と声が出てしまった。いや、別に大したことではないのだが。

 個人的にはこうした作品(アイデア先行な雰囲気の映画)の細部の齟齬や矛盾のようなものはまあどうでもいいじゃんと流せるタイプなのだが、殊にこの作品に関しては「あの音が聞こえてこれが聞こえないのはなぜか」という作品の根幹を成すルールが極めて不明瞭なのでかなり気になってしまった。

 そもそもエイリアンなので特殊な可聴域をしているのだ、ということにしてしまえば何でもアリなのかもしれないが。

 一時間半ボーッと観ている分にはまあまあ面白かったが、大半の観客は「ハナッから銃で殺しとけや」と心の中で突っ込んでいたんではなかろうか。いや、好意的に解釈すればあれやらないと装甲が硬すぎて銃が効かないとかそういう設定なのかもしれないが、あれで死ぬ生物(たった三匹)が世界中を混乱に陥れられるとは到底……

パラマウント 2018年 ★★★☆☆)